redmine ソースパケジ掘削 (3)
昨日に引き続き、今日は debian/ 配下全般を確認してみることに。
一つづつ確認していきます。とりあえず changelog はスルーで。
debian/compat
redmine のソースパケジの debian/compat の中身は 7 です。man debhelper してみると今は 9 まであるんですね。入門 Debian パッケージは 5 が最大な模様。最近 dh_make したディレクトリの debian/compat は 8 になっていました。
とりあえずここは dh_make にお任せ、ってことで良いのかどうか。
debian/config
debiconf のナニ。そういえばここの掘削してませんね。ざっくり確認はしてるんですが、読むのが苦痛なレベルだったりします。
ざっくりベースで
- old-instances とか current-instances とかの設定?
- dbconfig-common 云々
- ロケイル関連
な設定、という理解で良いのかどうか。
debian/copyright
Rails なパケジはプラグインというナニがあるのでここの記述が雑多になるのだなぁ。あと、gem なナニを同梱させないといけないので色々な意味で大変なことに気付いていたりして。
debian/dirs
redmine なナニが以下。
var/log/redmine var/cache/redmine var/lib/redmine etc/redmine usr/share/redmine/tmp
これ、dh_installdirs コマンドにて debian/dirs に記述されているディレクトリを掘る模様。dh_install コマンドで導入されるもの以外を云々する場合にここで指定をしておくものと理解。
debian/doc
パケジになったディレクトリを覗いてみたら /usr/share/doc/redmine/ にコピーされている模様。入門 Debian パッケージを見てみたら dh_installdocs コマンドでコピーされるのかどうなのか。確認してみたところでは docs ディレクトリ、ってなってるんですがどうなんでしょ。
debian/examples
dh_installexamples コマンドがこのファイルの中身に沿って云々とある。なんか直上の debian/doc なナニとの整合性がアレだな。redmine な debian/examples の中身が以下。
debian/doc/examples/* config/email.yml.example
確かに debian/redmine の中の usr/share/doc/examples には email.yml.example が投入されていますね。
debian/gbp.conf
これ、git-buildpackage 関連なファイルなのでしょうか。man には以下な記述がある模様。
debian/gbp.conf per branch configuration, can be published with the repository
ググッてたら面白そうなドキュメントを発見。
とりあえずここはスルーで。でも git-buildpackage は別途色々確認してみたい。
debian/install
これは dh_install で云々するナニを指定しているはず。redmine なナニは以下。
# Install the basic application files app usr/share/redmine config usr/share/redmine db usr/share/redmine extra usr/share/redmine lib usr/share/redmine public usr/share/redmine Rakefile usr/share/redmine script usr/share/redmine test usr/share/redmine vendor/plugins usr/share/redmine/vendor vendor/gems usr/share/redmine/vendor debian/conf/*.template usr/share/redmine/templates
make install がないパケジについてはここに、という形になるのか。
debian/links
dh_link コマンドの設定ファイルな模様です。中身は以下。
# Link to libjs-prototype usr/share/javascript/prototype/prototype.js usr/share/redmine/public/javascripts/prototype.js # Link to libjs-scriptaculous usr/share/javascript/scriptaculous/controls.js usr/share/redmine/public/javascripts/controls.js usr/share/javascript/scriptaculous/dragdrop.js usr/share/redmine/public/javascripts/dragdrop.js usr/share/javascript/scriptaculous/effects.js usr/share/redmine/public/javascripts/effects.js
これ、大丈夫なのかなぁ。
debian/logrotate
dh_installlogrotate コマンドで使用されます。このファイルが例えば redmine であれば /etc/logrotate.d/redmine として投入される模様。中身は以下です。
# Redmine logs: /var/log/redmine/*/*.log { daily missingok rotate 14 compress delaycompress notifempty copytruncate }
debian/patches
series というファイルがあるのでパッチは quilt で管理されている模様。このあたりもきちんと作法を調べとかないとマズいなぁ。
とりあえずスルーで。
debian/po
ここもスルーします。ja.po もありますね。そして postinst、postrm、prerm、README.* は略します。
debian/rules
してる事を以下に列挙。
- debian/redmine/usr/share/redmine 配下の COPYING とか *LICEN*E* なファイル削除
- debian/redmine 配下の .gitignore、.git、.svn の削除
- debian/redmine/usr/share/redmine/public の中の htaccess.fcgi.example および dispatch.cgi.example の削除
- debian/redmine/usr/share/redmine/public の中の dispatch.fcgi.example を dispatch.fcgi にリネイム
- debian/redmine/usr/share/redmine/config/database.yml.example 削除
- debian/redmine/usr/share/redmine/config/locales/*.yml について config./email.yml を /etc/redmine/
/email.yml に置き換え - extra とか script とか vendor 配下のいくつかのファイルについて実行権限の付与
- /usr/bin/env ruby という記述を /usr/bin/ruby1.8 に置き換え
実行権限付けるあたりは汎用的ではないですね。
debian/source
source/format の中身が以下。
3.0 (quilt)
メンテナガイドによると
debian/source/formatファイルでは、ソースパッケージのための理想の書式を示すため
の行があります。 (完全なリストは、dpkg-source(1)を参照してください。)squeeze以
降は、以下のどちらかになっているべきです。* 3.0 (native): Debianネイティブなパッケージ
* 3.0 (quilt): それ以外の全て。
第5章 debianディレクトリーにあるその他のファイルより引用
とのこと
debian/templates
debconf のテンプレ。以下な記述となってます (Template なエントリのみ)。
debian/watch
中身は以下。
version=3 http://rubyforge.org/frs/?group_id=1850 .*/redmine-(.*)\.tar\.gz
メンテナガイドの記述が以下。
watch ファイルの書式は uscan(1) を参照してください。watch ファイルは、uscan (
devscriptsパッケージに含まれます) を設定し、最初ソースを入手しサイトを監視しま
す。Debian External Health Status (DEHS)によっても使用されています。
第5章 debianディレクトリーにあるその他のファイルより引用
ここも理解が若干微妙。
一通り浚えたんですが
これを流用するとして、どうすりゃ良いかを検討してみます。ログは別途で。